韓国語の敬語動詞・形容詞の -시- と 助詞 께서・께서는・께
韓国語には、目上の人(先生・両親・お客様など)の動作や状態を高めて言う敬語(尊敬語)があります。日本語の「〜られる」「いらっしゃる」「おっしゃる」と似た仕組みです。
大きく2つの部品を覚えれば使えます。①動詞・形容詞に付ける -시- と、②目上の人につく助詞(께서・께서는・께)です。
① 動詞・形容詞に付ける -시-
語幹(다 を取った形)に -시- を入れて、その後にヘヨ体の語尾 어요 を付けます。시 + 어요 はいつも 세요 に縮まります。
| 語幹 | 付ける形 | 例 |
|---|---|---|
| パッチムなし | 세요 | 가다 → 가세요(行かれます) 오다 → 오세요(来られます) |
| パッチムあり | 으세요 | 읽다 → 읽으세요(読まれます) 앉다 → 앉으세요(座られます) |
| ㄹ パッチム | ㄹ を取って 세요 | 살다 → 사세요(住まれます) 만들다 → 만드세요(作られます) |
| ㅂ変則 | ㅂ が 우 に変わって 세요 | 춥다 → 추우세요(寒いです) 덥다 → 더우세요(暑いです) |
- 形はハムニダ体にもできます(-십니다/-으십니다)。가십니다(行かれます)はニュースなど、かしこまった場面で使います。
- 同じ形が「〜てください」というやわらかい依頼・命令にもなります。여기에 앉으세요.(ここに座ってください)
- 疑問文は そのままイントネーションを上げるだけ。어디 가세요?(どこに行かれますか)
② 形が変わる特殊な尊敬動詞
一部の動詞は、-시- を付けるのではなくまったく別の言葉に変わります。よく使うものなので、そのまま覚えましょう。
| 辞書形 | 意味 | 敬語(〜세요) |
|---|---|---|
| 있다 | いる(人) | 계시다 → 계세요 |
| 없다 | いない(人) | 안 계시다 → 안 계세요 |
| 먹다/마시다 | 食べる・飲む | 드시다 → 드세요 |
| 자다 | 寝る | 주무시다 → 주무세요 |
| 죽다 | 死ぬ | 돌아가시다 → 돌아가세요 |
| 말하다 | 言う・話す | 말씀하시다 → 말씀하세요 |
- 있다 は要注意。人がいる(存在)なら 계세요、時間やお金がある(所有)なら 普通の -시- で 있으세요 になります。시간 있으세요?(お時間ありますか)
- 名前・年齢・家・ごはんにも 敬語専用の言葉があります。이름→성함(お名前)、나이→연세(お年)、집→댁(お宅)、밥→진지(お食事)。
③ 目上の人につく助詞(께서・께서는・께)
敬語の動詞とセットで、主語・相手を表す助詞も目上の人には特別な形を使います。
| ふつうの助詞 | 敬語の助詞 | 例 |
|---|---|---|
| 이/가 | 〜が | 께서 |
| 은/는 | 〜は | 께서는 |
| 에게/한테 | 〜に(人に) | 께 |
| 韓国語 | 読み方の目安 | 意味 |
|---|---|---|
| 선생님께서 오세요. | ソンセンニムッケソ オセヨ | 先生が来られます。 |
| 어머니께서는 요리를 하세요. | オモニッケソヌン ヨリルル ハセヨ | お母さんは料理をされます。 |
| 할머니께 선물을 드렸어요. | ハルモニッケ ソンムルル トゥリョッソヨ | おばあさんにプレゼントを差し上げました。 |
- 께서・께서는・께 は 目上の人にだけ使います。友だちや弟・妹が主語のときは、いつもの 이/가・은/는・에게 のままです。친구가 왔어요.(友だちが来ました)
- 会話では 께서 を省略して、動詞の -시- だけで敬語を表すこともよくあります(선생님이 오세요. もよく使われます)。ただし 께서는/께 は動詞の -시- といっしょに使うのが基本です。
- 自分(저・나)や自分の家族を主語にするときは、敬語の助詞・動詞は使いません。相手を高めるための言い方だからです。
敬語には、この他に自分を低めて相手を高める「謙譲語」(드리다=あげる の敬語形、뵙다=お目にかかる など)もありますが、まずは -시- と 계세요・드세요・주무세요 などの尊敬語、そして 께서・께서는・께 の3つを覚えれば、日常会話の敬語はほぼ使えるようになります。

